• 熊谷亘泰事務所 熊谷亘泰

北海道MaaS構想(その2)


前回は北海道に合ったMaaSを推進するための前提条件を述べました。前提条件を再掲いたします。

1.幅広い世代の地域住民の近距離移動の円滑化 2.観光・食材における地域格差の是正 3.手つかずの自然を肌で感触する機会の提供 4.海外を含めた北海道外との交流促進

上記の前提で進めるとしても、何かしらのリスクが伴います。今回は、そのリスクについて考えを述べます。

1.幅広い世代の地域住民の近距離移動の円滑化は、行きやすくなる場所が増える半面、駐車スペースや駅など移動手段の乗降場が不十分な場所では、ますます使い勝手が悪くなるリスクがあります。また、北海道の場合積雪による冬季における乗降場の制約が伴います。このリスクを低減するためには、交通の便利さ以前に、移動してまで受けるべきサービスかどうかを各事業者、行政がきちんと見極めることです。

2.観光・食材における地域格差の是正は、観光・食材コンテンツのむやみな開発が部分最適となり、かえって地域格差をさらに広げるリスクです。このリスクを低減するためには、積極的に道外で調査を行い、広域圏の枠組みでコンテンツを開発することが得策と考えます。

3.手つかずの自然を肌で感触する機会の提供は、人の移動が増えすぎると、エネルギー消費や無法な森林侵入など、自然破壊につながるリスクがあります。このリスクを低減するためには、北海道自然保護ルールを整備し、自然に触れる意義の明文化と罰則を設けることが一つの解決策であると考えます。

4.海外を含めた北海道外との交流促進は、北海道への移動・交流が容易になることで、安全保障を脅かす存在が増加するリスクがあります。このリスクを低減するためには、MaaS整備と同時にサイバーテロ対策等新たな安全保障策を講じることが考えられます。

リスクを検討し、低減策を検討・実行することで、MaaSがかえって北海道の魅力を脅かすことのないようにしたいものです。

次回からMaaSに必要な移動手段、インフラ整備等具体論を展開していきます。

#MaaS

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