• 熊谷亘泰事務所 熊谷 亘泰

家事按分


今回は、個人事業主特有の論点である「家事按分」についてお話しします。

「家事按分」とは、要するに仕事とプライベート両方に使用する経費を、合理的な方法で、仕事の経費とプライベートの経費に分けることです。この按分が必要な理由は、事業主の場合、「仕事の経費」は所得から控除できる、すなわち、税金を安くすることができるからです。

 できれば税金を安く抑えたいのが納税者の心理ですが(笑)

 按分方法に合理性がないと、税金逃れ(租税回避)とみなされます。

 例えば、自宅兼店舗の場合、電気代は通常一体で請求されます。この場合、合理的な方法は電力使用量が最も合理的ではないかと思います。ですが、メーターは1つしかなくお店の電気と自宅の電気それぞれの使用量がわからないケースが多いと思います。そのような場合、店を開けている時間は家を空けているようでしたら、1日あたりの営業時間と休業時間の比率で按分する方法が合理的かもしれません。他にも、コンセント数や面積等いくつか合理的な基準があります。

 私も自宅兼事務所で業務を行なっていますが、コンセント数で電気代の按分を行う予定です。なぜなら、営業時間が不定であり、時間による電力消費の差がそれほど大きくないからです。一番電力消費が大きいのは、今のところ冷蔵庫ですし… 冬になると暖房の電気がかかるので、その点はわかりませんが、暖かくするのは自宅と事務所と共通ですので…

 なお、書籍についてはamazonで購入し、勉強用とプライベート用で使用するクレジットカードを変えることで区別しています。書店で買う場合は、業務用のクレジットカードで決済することで按分の手間を省いています。

 仕事とプライベートの経費が明確に区分されていないことは、今回お話しした家事按分という手間のかかる作業が必要となります。ですが仕事とプライベートで別々に買ったり、契約したりするよりも、経費管理はシンプルで、支払うコストも抑えることができますので、必ずしも面倒なことばかりではありません。

 最も、私個人としては自宅と会社を移動するのはあまり好きではありません。仕事の時間と遊びの時間が犠牲になるからです。そのため、監査法人勤務時代も事務所から近い場所に自宅を借りていました。

 家事按分は面倒ですが、一度合理的な基準を決めればそれほど面倒ではありません。家事按分に関しては以下のリンクが参考になります。自宅で作業している方は、ご参考に。

マネーフォワード:https://biz.moneyforward.com/blog/kojin-kaikei/freelance-housework-pro-rata/

freee:https://keiei.freee.co.jp/2015/01/20/2015-kajianbun-kojinjigyonushi/

スモビバ:https://www.sumoviva.jp/knowledge/tax-return/tax-return-17.html

#所得税 #仕事とプライベート

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