• 熊谷亘泰事務所 熊谷 亘泰

個人住民税の納め方


初めての会計・税務ネタです。今回はあまり馴染みのない個人住民税の納付についてお話しします。

個人住民税の納め方は、

 ・普通徴収

 ・特別徴収

の2種類があります。普通徴収とは、納税者本人が直接税金を納める方法であり、特別徴収とは、サラリーマンなど会社勤めの納税者の税金について会社が代わりに納める方法です。

 私に関して言いますと、6月までは会社勤めでしたので「特別徴収」で納め、7月以降は事業者であるため「普通徴収」で納めています。

 ところで、個人住民税を課税する自治体は1月1日時点の居住地で決定されます(別荘等がある場合は別荘のある自治体からも課税されます)。例えば、私を例にとりますと6月までは東京都港区、7月からは北海道札幌市が居住地です。この場合、2017年度の個人住民税は1月1日に暮らしていた東京都港区から課税され、2017年は北海道札幌市民となった後も東京都に都民税を納めることになります。

 また、個人住民税でややこしいのは納付期間です。特別徴収の場合、前年度の税金について、6月から翌年5月までの1年間毎月給与から天引きされます。6月の給与支給日に天引きされる住民税の額が書かれた居住地の市区町村からの通知書が来ると思います。社会人2年目に初めて通知書を受け取り、給与明細を見て1年目より手取りが安くなった…とお嘆きの方も多いと思います。これは、前の年の所得を元に個人住民税が計算されるため、社会人1年目の場合所得ゼロで納めるべき税金が生じないためです。

 一方、普通徴収の場合は前年度の税金を6月、8月、10月、翌年1月の4回に分けて納めます。納付書が届き、この納付書を使って銀行、コンビニ、市役所等で納めます。私の場合は、6月分は特別徴収で給与から天引きされ、7月以降の分は普通徴収で銀行に行って残りの都民税を全額納めました。「えっ?上の説明と違うんじゃないの?」と思った方もいると思いますので、補足しますと、この4回はあくまでも期限であり、先に払う分には特に問題ありません。早く税金が入った方が自治体にとって良いのです。

 なお、納付期限を過ぎると加算税がかかり、余計に税金を払わされますので、納付書が届いた方は期限までに余裕のあるうちに早めに納めましょう。

 会社勤めの時は会社で処理してくれてあまり意識しなかった税金も、独立し事業者になって自分で直接納めるのですごく意識するようになりました。事業者の皆様におきましては、会計や税務の専門家でなくとも自分がいくら税金を納めているのかをきちんと把握していただきたいと思います。

#個人住民税 #徴収 #独立開業

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